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1) 適地
ダイコンは冷涼な気候を好み、生育適温は15〜20℃です。寒さにはかなり強い方ですが、抽根部分は寒さが厳しくなると凍傷を受けます。
耕土が深く、肥沃で排水の良い所が適します。耕土の浅い畑では、根の長くならない聖護院(丸ダイコン)や、根が地上部に伸び出てくるタイプ(青首など)を作ります。水はけの悪い場所や粘質土の畑では、高うねにします。
2) 品種
低温にあうと花芽が作られるようになり、春に抽台(とう立ち)します。この性質は品種によって差があるので、春まき(初夏どり)では抽台しにくい品種を選ぶよう気をつけます。
初夏どり:おしん、おはる
秋どり:YRくらま、関白
秋冬どり:耐病総太り、耐病宮重、聖護院大蔵、山田ダイコン(滋賀県の伝統的漬物品種)
その他にハツカダイコン(ラディッシュ)、葉ダイコン、カイワレダイコン等がありま す。
3) 作り方
畑の準備
ダイコンは根が深く伸びるので、「ダイコン十耕」と言われるように何回も深く耕し、排水の悪いところでは高うねにします。
未熟な有機物は股根の原因となるため、堆肥はできるだけ前作に施す方が安心です。施肥は元肥主体とし、タネまきの1週間前までに施して耕し、土となじませておきます。施肥量は1u当り苦土石灰100g、BMようりん30g、IB化成(10−10−10)のような緩効性肥料100g、あるいはほう素入8・6・8のような低度化成肥料120gを施用し、幅120cmのうねを立てます。微量要素のほう素が少ないと生育障害をおこすことがあるので、心配のある所では上記のBMようりんやほう素入り8・6・8を使います。また、ダイコンは施肥量が多いと葉ばかりができて根の太りが悪くなります。前作の肥料分が残っているときは元肥を減らします。
タネまき
株間25〜30p、条間40〜50pの2条とし、1か所に4〜5粒の点まきとします。細かい土で1pほど覆土したら、軽く土を鎮圧します。乾燥を防ぐために切りわらやもみがらで被覆すると良いでしょう。
早春まきは抽台しやすいので、抽台しにくい品種を選び、トンネルやマルチをして保温すると、抽台が抑えられるとともに生育が早まります。
秋まきでは‘耐病総太り’を3回ぐらいに分けてまくと、11月〜2月まで収穫できます。9月下旬にまいたものは、根が太くはなりませんが、抽根がわずかであるため、根が凍傷を受けにくく、防寒対策のための土寄せも容易です。
間引き・追肥
発芽揃いの頃に3本、本葉2〜3枚の頃に2本、本葉5〜6枚の頃に1本にします。その際、生育の悪いものや葉の形の悪いもの、病害虫に侵されたものを間引きます。マルチをしない栽培では、最終の間引き後、高度化成肥料を1u当り30g程度条間に追肥し、中耕して株元へ土寄せをします。
最終間引きのときに引き抜いた株は、移植栽培することができます。移植ごてで植え穴を堀り、ていねいに植えつけます。移植したもは生育が遅れるので、収穫期をずらすことができます。
収穫
す入りは生理現象で、ある程度の日数が経過すればどんなダイコンでもおこります。秋作では大きくなってから現れますが、春作では小さいうちからでも発生します。収穫が遅れるとす入りとともに裂根するので、根の肥大が進んだものから早めに収穫するようにします。特にハツカダイコンはす入りが早いので注意が必要です。
寒さが厳しくなると根が凍って駄目になるので、葉の部分まで厚く土寄せすると長く利用できます。抽根する品種で土寄せが難しい場合は、葉を切り落として、地中に埋めてやると2〜3月まで貯蔵することができます。また、ダイコンの葉はビタミンなどの栄養価が高いので、ぜひとも利用したいものです。
4) 病害虫防除
連作をさけるとか、寒冷しゃのトンネル被覆で虫よけを行うなど、減農薬栽培を心がけます。モザイク病の発病株は早期に抜き取り、アオムシやヨトウムシは捕殺します。薬剤を使う場合は初期防除に努め、ア
ブラムシやダイコンサルハムシ、ヨトウムシが発生したら、DDVP乳剤(収穫14日前まで)を散布します。
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