ジャガイモ 
ジャガイモ(ナス科)


南米高地の原産で寒さには強いが暑さに弱い。ジャガタラ(ジャワ)から渡来したのでジャガイモと呼ばれる。

作型/月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
春 作_______@~@------**_______________***
秋 作_______________________@------___***

 1) 適地
 高地の植物なので、冷涼な気候を好み、15〜20℃が生育の適温です。高温でいもの肥大が悪くなり、29℃以上で生育が止まってしまいます。土地に対する適応性は広いのですが、排水が良く耕土の深い有機質に富む肥えた土質が特に適します。排水の悪い畑では病害の発生が多く、味も劣るので、このような場所では高うねにします。砂質の軽い土は生育が早く、早堀りに適しますが、収量は多くなく、やや粘質の土で多収が得られます。秋作にはやや粘質の土壌の方が適します。

 2) 品種
 春作と秋作では品種が異なり、秋作は休眠期間の短い品種が用いられます。また、シードポテトといって、種子から育てるジャガイモもあります。
 春作に適する品種:男爵、メークイン、アンデス、紅丸、とうや
秋作に適する品種:デジマ、タチバナ、農林1号
シードポテトの品種:ホワイトアンドホワイト

 3) 作り方
 畑の準備
 連作を嫌うため、ナス科の野菜が最低3年間は作付けされていない場所を選びます。1u当たり2kgの堆肥を施用し、深く耕します。土をアルカリ性にするとそうか病が発生しやすいので、石灰は施用しないか、他の野菜より少な目に施します。元肥は植えつけの1週間前くらいに、高度化成肥料を1u当たり60g施し、幅60〜70p間隔にくらいのうねを作ります。排水の悪い畑では、うねを広く高くします。
 ジャガイモは生育初期に肥料を効かせて樹を作り、開花以降は肥料が切れるように栽培するのがポイント です。開花の頃に茎が徒長して倒れたり、遅くまで樹が青く繁っているようなら肥料の効きすぎで、このような株はいもの肥大が悪く、味も劣ります。前作の肥料が残っているような畑では、施肥量を減らすようにします。

 植えつけ
新芽は霜に弱いので、春作は晩霜の心配がなくなってから地上に芽を出すように3月中旬頃に植えつけます。植付けが遅くなる場合でも、4月5日頃までなら十分な収穫が得られます。秋作は霜が降りるまでに十分大きくするため、8月下旬に芽の出たタネいもを植えつけます。
 タネいもは市販されている無病のものを利用するのが安全です。タネいもが60g(卵くらいの大きさ)より大きい場合は、芽を二つ以上つけて切り分けます。切り分けたタネいもは、切断面に石灰をまぶしてから植えつけると、腐敗による欠株が少なくなります。植えつけは植え溝に切り口を下にして株間20〜30pでならべ、7〜8p覆土します。うねに黒のポリマルチをすると草が抑えられるとともに、地温が高まって収穫期が早まります。この場合は土寄せをした状態にうねを立ててからマルチをします。ただし、秋作の場合は地温が上がりすぎるのでマルチは適しません。

 芽かき
 芽数が多いといもが小さくなりますので、強い芽を1株当り2〜3本残して株元からかき取ります。マルチした場合は、芽が伸びてマルチを押し上げてきたら遅れないように穴を開けて2〜3本だけ芽を出してやります。

 追肥・土寄せ
マルチをしていない場合は、芽が15pくらい伸びた頃とその10日後くらいに土寄せを行います。いもが大きくなるにつれて押し合って、地表へ押し上げられてきますので、露出しないよう株元に5pくらいずつ土を寄せます。追肥は土寄せ時にそれぞれ高度化成肥料で1u当り30g程度施します。

収穫
 花が咲き出す頃になるといもも少し大きくなってきています。探り堀りして早堀りのジャガイモを収穫するのも楽しみですし、甘くてなかなかおいしいです。ただし、収穫の適期は、春作なら茎葉が黄変した時期で、適期に収穫したいもはデンプン価が高く、貯蔵性も優れます。秋作では1〜2回霜に当ってから収穫するようにします。掘り取りは晴天の日に行い、掘り取ったいもは冷暗所で自然に乾燥させます。

 4) 病害虫防除
 地上部が病虫害を受けても、いもはある程度収穫できますので、家庭菜園では無農薬で済ますことが多いです。ニジュウヤホシテントウが多発した場合は、ディプテレックス乳剤(収穫14日前まで)やオルトラン水和剤(収穫7日前まで)を散布することで防除できます。

病害虫写真
そうか病
そうか病
疫病/株
疫病/葉
疫病/ほ場
くろあざ病/葉巻き症状
Xウイルス/葉