キュウリ
キュウリ(ウリ科)


病害が出やすいので栄養状態を良くして、病気にかからない強い草勢を保つことが大切。
作型/月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
露地__________o-@----****_______________
露地______________o---*****_____________
露地_______________________o--****______

 1) 適地
キュウリは施設で年中生産されていますが、露地栽培では5月から9月まで栽培できます。しかし1回の定植で長期間収穫することは困難です。べと病、うどんこ病など病気が多いためです。草勢が衰えるとすくに病気にやられてしまうので、長く強い草勢を保つために有機物に富んだ膨軟な耕土の深い畑が適しています。

 2) 品種
 露地用には夏どり用品種が適します。
 白イボ系:北進、うずしお、つばさ、夏すずみ
 四葉系 :さちかぜ、鈴成四葉
 地這用 :霜知らず
 その他 :スライス

 3) 作り方
 育苗
 ゴールデンウィークに定植する場合は苗を購入する方が楽です。5月下旬からは直播きできます。ポリポットにまけば簡単に苗づくりができます。土はウリ類を作ったことのない土を使いましょう。1晩水に浸した種子を1鉢に2粒ずつまきます。
キュウリの種子は発芽しやすいので、覆土は1p近くにしておきます。5月までは日の当たる所で鉢をポリフィルムで覆って地温を上げます。発芽して本葉が出だしたら1本にします。前年、つる割れ病などが発生した場所で栽培する場合は、接木苗を使用しましょう。

 畑の準備
 1u当たり堆肥2s、苦土石灰100g、BMようりん50gを施用し深く耕しておきます。うね幅1条植で1.5m、2条植で2mと比較的大きなうねを立て緩効性肥料を100g施します。定植の前に1u当たり100gの高度化成肥料を施用し、軽く耕しておきます。 植えつけ 本葉が4枚になったら定植します。その際絶対に鉢土を崩してはいけません。キュウリの根は細く、切れると簡単には再生しないからです。同じ理由で深植えも禁物です。株間50〜60pにします。

 直まき
 5月下旬以降だと簡単に発芽します。種子を一晩水に漬け、十分に吸水させます。1カ所3粒ずつまきます。本葉が2〜3枚でたら1本にし、後は移植苗と同様に管理します。

 支柱
 定植が終わったら(直播では本葉4〜5枚) 支柱をたてます。市販のキュウリネットも使用できますが、株が少なければ、竹か人工支柱と麻ひもで作ります。

 誘引整枝
 親づるの5節までに着生する子づるはすべて掻き取ります。親づるはまっすぐ伸ばし、支柱の上端で摘心します。下から出る強い子づるを2本伸ばし、他の子づるや孫づるは長さ30pぐらいのところにある節で摘心します。

追肥
 生長が早く、肥料の吸収量も多いので、肥料切れしないように管理することが必要です。収穫 始めから15日毎に1株あたり高度化学肥料を20g施します。乾燥時には、肥料を効かすためたっぷりかん水するとよいでしょう。

収穫
 実がつきだすとすくに大きくなるので必ず毎日収穫します。大きくしすぎると、草勢が弱まるので早めに収穫しましょう。

 その他の管理
 キュウリは根が浅く土の乾燥を嫌いますので、晴天が続く場合はかん水を行います。 乾燥、雑草、それに泥はねから起こる病害防止のため、厚めに敷きわらを行うと寿命を伸ばすことができます。

 地這い栽培
 うね幅2m、株間90pと立ちキュウリに比べ、やや粗植えにします。株元近くの5節程度の子づるはかき取りますが、その後の子づるは適当に配置するだけで摘芯の必要はありません。大ざっぱな管理と、台風など風で倒される心配がないのが利点です。

 4) 病害虫防除
 キュウリを農薬なしで作るのは非常に困難です。半月ごとに2〜3株種を播いて育てれば無農薬栽培でも切れ間なく収穫することができるでしょう。
 苗立枯病は直播き直後にオーソサイド水和剤(収穫前日まで)などをかん注して防ぎます。
 梅雨期に多く発生するべと病はジマンダイセン(ペンコゼブ)水和剤(同、2回)やダコニール1000フロアブル水和剤(同、2回)を10日間隔で予防的に散布して防ぎます。発病後はリドミルMZ水和剤(同、3回)やサンドファンC水和剤(同、3回)を散布します。
 梅雨が明けるとうどんこ病が多発します。カリグリーン(同、8回)やトリフミン乳剤(同、5回)を散布します。
 アブラムシハダニ類は、DDVP(同、6回)で早めに駆除します。しかし、農薬に対する抵抗性が強く、完全に殺すことは困難です。また、ウイルス病にかかったら抜き捨てるより手はありません。

病害虫写真
べと病/全体
灰色カビ病/幼果
褐斑病/拡大
褐斑病/葉
菌核病/幼果
菌核病/果実
菌核病/側枝
薬害/葉
薬害/芯
キュウリの雄花
キュウリの雌花