ネギ 
ネギ・ワケギ(ユリ科)


根が浅くて肥やけを起こしやすい野菜。深植えすると生育が悪くなる。

作型/月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
   _____________________堀上げ__o---------
ネ ギ---------------------x_@------******
   ********____________________________
   ________o-----Y---------------******
ワケギ************______株分け_@-----------**

 1)適地
 ネギの根は、酸素を特に必要とするので、耕土が深くて排水の良い軽い土が適します。ワケギはネギよりさらに砂質がかった土を好みます。

 2)品種
 ネギは大きく分けて根深ネギと葉ネギに分けられます。根深ネギは深く培土しなければならず、主に北陸、関東、東北で栽培されています。一方、関西では、耕土が比較的浅くても栽培できる葉ネギが中心で、それも九条系の品種が多く栽培されています。また、変わりもののネギとしてヤグラネギがあります。このネギはネギ坊主の代わりに子ネギが葉の先に付くので、夏前にこれを植えつけてやると夏ネギとして利用できます。
ワケギには低温でよく生育する早生種と耐寒性に乏しい晩生種があります。
 根深ネギ:下仁田葱、清滝、ホワイトタワー
 葉ネギ:(太ネギ)九条太、浅黄系九条、ヤグラネギ
 ワケギ:早生、晩生

3)作り方
根深ネギは家庭菜園向きではないので、ここでは葉ネギの作り方について説明します。
 苗床の準備
日当たりがよく、排水の良い場所を選びます。1u当たり堆肥2kgと苦土石灰100g、緩効性肥料40gを施用し、耕耘後うね幅1m、高さ15pの苗床を作ります。ネギは肥やけに非常に弱いので、肥料は少な目にします。

 タネまき
 種子の寿命は非常に短く、室内に放置しておくと1年でだめになります。必ず新しい種子を利用するようにしましょう。ネギは春と秋にタネまきできます。春まきは4月上旬、秋まきは9月下旬ごろが適期です。種子は6〜8時間水に浸してからまくと発芽しやすくなります。苗床を平らにならしたら、10p間隔で浅くまき溝をつけ、条まきにします。種子が隠れる程度に薄く覆土して軽く鎮圧したら、かん水を行います。発芽するまでは土を乾かさないことがポイントで、敷きワラをするとよいでしょう。

 育苗
苗が生え揃ったら、まず1p間隔ぐらいに間引き、草丈10pくらいになったら3p間隔くらいに間引きます。2回目の間引き後、条間に化成肥料を少量追肥し、除草を兼ねて軽く中耕します。
 細ネギとして利用する場合は、移植しないで草丈30〜40pなったら収穫します。3月〜5月にまくと夏から秋にかけて収穫でき、薬味などとして重宝します。

畑の準備
1u当たり堆肥2kg、苦土石灰100g、BMようりん50gを散布し、深く耕します。幅1.2〜1.5mのうねを立て、緩効性肥料を1u当り150g施用し、土とよく混合します。

 植えつけ
深さ10pほどの溝を25p間隔で掘り、株間15pくらいで1か所に3〜4本ずつ植えつけます。植えつけ時は、根に軽く土をかける程度にし、活着後は数回に分けて根元に土が盛り上がるように土寄せを行います。植えつけ後は月に1回くらいの間隔で、1u当たり30g程度の高度化成肥料を追肥して肥切れしないように管理します。
 春まきの場合は6月上旬頃に仮植し、8月下旬に定植します。秋まきの場合は、冬を越した苗を3月下旬頃移植します。4〜5月にネギ坊主が付いたらすぐにつみ取ります。ネギ坊主の付かない株は5月に収穫することもできます。8月上旬に掘り起こして干し苗にします。前年に植え、冬を越した株は、3月下旬頃に株分けして仮植し、ネギ坊主を取り除いて管理すれば、同様に干し苗にすることができます。干し苗は8月下旬に2〜3本ずつに株分けして植えます。この時期にはネギ苗が売られていますので、購入苗を利用してもよいでしょう。

 ワケギ
 ワケギには種子ができませんので、株分けで殖やします。夏に休眠しますので、5月に葉が倒れたあと抜き取り、風通しの良い所に吊しておきます。休眠が終わる8月下旬に株を2〜3球ずつに割り、芽の出やすいように種球の上部を切り取ります。植付けは種球の上部がわずかに見える程度に浅くします。ワケギは分球して横に広がり大株になりますので、株間はネギより広く、20pぐらいにします。

収穫
そこそこの大きさになれば、いつでも収穫できるのがネギ類の大きな特徴です。また、再生力が強いので、株元から収穫しても葉が再生してきてまた収穫できます。
 ワケギは鱗茎の部分がおいしいので、株ごと収穫します。大株に育ったものは、周囲から株分けの形で収穫してもよいです。

4)病害虫防除
 秋から春にかけて収穫する場合は、病虫害が少ないので、無農薬でも栽培できます。さび病の発生しやすいほ場では、堆肥と石灰を施用して土づくりを行い、発生前からジマンダイセン(ペンコゼブ)水和剤(収穫30日前)、ラリー水和剤(収穫7日前)で予防散布します。

病害虫写真
疫病
さび病/拡大
ハモグリバエ/初期