1) 適地
2) 品種
3) 作り方
仮植 畑の準備 植えつけ 追肥 トンネル被覆 収穫 4) 病害虫防除
高温が続くと抽台する。害虫は少ないので、無農薬栽培に適している
作型/月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 結 球 ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ _o- Y@- --- -** *** 不結球 ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ __o Y-@ --* **- ___ 不結球 ___ ___ __o -Y@ -** **_ ___ ___ __o Y-@ --* **_
冷涼な気候を好み、よく生育して結球する適温は15〜20℃です。25℃以上になると正常な生育をしなくなります。また、レタスは酸性土や痩せた土を嫌います。堆肥を十分施して土づくりを行い、苦土石灰を施して土の酸度を矯正しておきます。
結球するものやしないもの。長く育てると半結球になるものなど、いろいろな品種があります。また、日本のかきちしゃもレタスの一種です。
結球レタス:グレイトレイクス、シスコ、サクラメント
リーフレタス:レッドファイヤー、グリーンウエーブ
サラダ菜:岡山サラダ菜、ウエアヘッド
その他:マノア、コスレタス、ステムレタス(山くらげ:ここでは扱いません)
タネまき
結球レタスは8月下旬に種子をまき、晩秋に収穫します。これよりタネまきが遅いと、寒さのために結球しないのでまき遅れないようにします。春まきもできますが、栽培が難しいのでおすすめできません。リーフレタスやサラダ菜などは、ある程度大きくなったら食べられるので生育期間が短くて済み、9月中旬までにまけば収穫できます。また、春まきは3〜4月にまくことができます。サラダ菜はレタスの中では高温に強いので5月中旬までまくことができます。
種子はセルトレイにまくか箱まきにします。高温時は発芽しにくいので催芽してからまくといいです。催芽の方法は、種子をガーゼで包んで一晩水に漬け、水を切ってポリ袋に入れ、1〜3日冷蔵庫に入れておきます。
セルトレイを利用する場合は、専用の育苗用土を使用し、1穴に3粒くらいまきます。覆土は種子が少し隠れる程度に薄くし、発芽まで乾燥させないよう注意して涼しい場所で管理します。双葉が展開したら1本に間引き、時々薄い液肥を与えて育苗します。本葉が3〜4枚くらいになったら定植できます。
箱まきにする場合は、トロ箱に排水の良い育苗用土を入れ、5p間隔に条まきにし
ます。
箱まきした場合は、発芽後1p間隔に間引き、本葉2枚になったら10p間隔に植え広げます。苗数が多い場合は、仮植床を作り、10p間隔に移植します。移植後は活着するまで日覆いを行い、本葉5〜6枚になったら定植します。
1u当たり堆肥2kg、苦土石灰100g、BMようりん50gを施用し、深く耕しておきます。定植の1週間前くらいに化成肥料を1u当たり100g施用し、幅1.0mくらいのうねを立てます。黒のポリマルチをすると雑草が抑えられるとともに生育も揃います。
結球レタスは1うね2条植えで株間30p、リーフレタスは株間25p、サラダ菜なら株間20pに定植します。
植えつけ半月後と1カ月後くらいに、1u当たり30gの高度化成を条間に施用し、軽く中耕します。ポリマルチ栽培では追肥をしなくても大丈夫です。
結球レタスが12月になってもまだ十分結球しない場合は、ビニールでトンネル被覆をして結球させます。リーフレタスも霜が降りるようになったら、不織布などで覆ってやると品質の良いものが長く収穫できます。
結球レタスは頭部を押して堅く感じる頃、サラダ菜は心葉が内側に巻いてきたら収穫適期です。結球レタスは結球が進むほど寒さや暑さ、病気にも弱くなりますので、穫り遅れないように注意します。
結球レタスには菌核病などの病害が発生することがありますが、連作を避けるとか、時期はずれには作らないとかして、できるだけ農薬を使用しないようにしましょう。不結球レタスは病害虫被害は少なく、乾燥した時期にアブラムシが、雨の多いときにナメクジが害するくらいです。定植直後に株元がかじられて苗が倒れるのは、ネキリムシの被害ですので、株の周りを掘って捕殺します。