SEL

セルトレイを利用した育苗法


 セルトレイは写真のように小さなポットが連結したもので、プラスチック製のものと発泡スチロール製のものが市販されています。このトレイを用いて育苗した苗をセル成型苗と言いますが、セル成型苗は狭い場所で育苗でき、定植時に根を切らないので活着がよく、持ち運びが簡単などのメリットがあり、家庭菜園でも利用したい育苗法です。

 @は種までの手順 128穴くらいのトレイが最も使いやすいです。プラスチック製のトレイは、稲の育苗箱の上にトレイを置いて作業します。用土は専用の育苗用土がいくつか市販されていますので、それらを利用します。
用土が乾燥している場合は、必ず適度な水分(握っても固まらない程度の湿り気を与える)に調整してからトレイに詰めます。トレイに用土を少し盛り上がる程度に軽く詰めたら、たっぷりかん水し、指で押さえて用土の上面がトレイの縁より5mmくらい沈むようにします。タネを1穴に1〜2粒まいたら、細粒のバーミキュライトで覆土し、軽くかん水します。雨が直接当たることがなく、日当たりのよい場所を選び、写真のようにトレイの底を浮かすように置いて管理します。

 A育苗時の管理 双葉が完全に展開したら、1穴1株に間引きます。は種後10日目くらいから肥料が切れてくるので、1000倍程度の薄い液肥を3日に1回程度与えます。セル成型苗は用土が少なく乾燥しやすいので、かん水管理には特に注意します。

 B定植 根がポットの周囲に巻き、引き抜いても根鉢が崩れないようになったら定植できます。本葉か3枚程度展開したときが定植適期になります。定植が遅れると苗が老化し、活着が悪くなるので注意します。発泡スチロールトレイなど、苗が抜き取りにくい時は、底の穴から鉛筆を突っ込んで押し出してやります。定植は用土が見えなくなるくらいにやや深植えにし、活着までは土を乾かさないように管理します。

 Cセル育苗が適する野菜 キャベツ、ハクサイ、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、チンゲンサイ、ターサイ、シュンギクの育苗に適します。