胡瓜巻では、キュウリの呼び接ぎについて説明します
キュウリ呼び接ぎ手順
1,
台木
2,
台木の摘心
3,
台木の摘心後の状態
4,
台木にカミソリを入れる
5,
台木を切り込んだ状態
6,
穂木にカミソリを入れる
7,
穂木を切り込んだ状態
8,
切り込みを入れた台・穂を合わせる
9,
クリップで固定
10,
「ほっ」
11,
かん水
12,
遮光
能書き
この資料は、接ぎ木の手順を知らない人のために作成した物です。 専門に
やってる人には物足りないでしょうが、そこまで書く元気はないっすよ<自分
このキュウリは、穂木にアンコール10、台木にひかりパワーを用いていま
す。
穂木がキュウリで、台木はカボチャです。 特にこのカボチャはブルームレ
ス台木で、キュウリの果実にブルームと呼ばれる白い粉の発生を押さえる種類の
台木です。
キュウリやリンゴ・ブドウの果実に吹く白い粉を「農薬だ」と言って騒ぐ連
中対策として生まれました。(半分ウソ)
穂木・台木ともに8/8まきで、接ぎ木は8/18でした。この時期の育苗
管理では接ぎ木のタイミングが2日ほど遅く、理想的な状態では無い事を断って
おきます。 この手の品種ですと穂木・台木は同日蒔きで行けそうです。
用意する物はたくさんありますが、遮光資材とカミソリ・接ぎ木クリップは
必要でしょう。春には保温用の資材も必要です。
接ぎ木前の台木の様子。 本葉が展開しきっているが、これではちょっと老
化しすぎ(~~;
ポリの育苗バットに8筋に筋まき。ここでは1筋に12粒まいている。
キュウリの軸をカットしている様子。この画像では左が子葉、右が根の方向
になる。
軸の約半分くらいまでは切り込む。 切り込みの長さは、台木を切り込んだ長
さとほぼ同じになるようにする。(別に計らなくてもいいけどさ)
これもオネオネ切ってるようでは見込み薄。さっさと切り込みを入れるよう
に。
切った穂木と台木を合わせる。もちろん切り口どうしを合わせるのです。
どうかみ合うのかは、先の穂木・台木のカットの仕方で自明なんだが・・・
わからない人は予習してよく考えておくように。
台木から上がった水や養分が穂木に流れなければならないのだ。
ここでウニョウニョいじくり回して修正しているようだと活着率が落ちる。
一発で合わせるつもりでかかりましょう。
合わせたらさっさと接ぎ木クリップで固定する。 これもごちゃごちゃ考え
ないで、軸を挟み込まないように注意すればそれでヨシとしましょう。
クリップにはいろいろあるけど、私はこの古典的なクリップが好き。 ハイ
カラなクリップはバネが強すぎることが多くて嫌いなんです。
接ぎ木テープやチューブ接ぎピン接ぎをしたい人は自習するように。
接ぎ木撮影が終わって「ほっ」としている高島君。 18才独身、バレーボー
ルをやっていたスポーツマン。ファンレターは早めに。
接ぎ木後はポットに移植してすくに潅水。水道の水を一気にかけるとそれだ
けで接ぎ木部分が外れたりすることもあるので、タンクから自然流水させていま
す。
定植作業で接ぎ木部分を痛めたり外したりすることは結構多いので要注意。
接ぎ木後に黒の遮光ネットで遮光しています。 春にはこの下に保温と保湿
用のビニールを張っています。