秋播きダイコン
 
技術体系設定の前提条件
1.適応地域 県下全域
2.圃場条件 排水性が良く耕土の深い肥沃な土壌
3.輪作体系 小麦→秋冬ダイコン、極早生水稲→秋冬ダイコン
4.目標収量 5000kg/10a
5.標準的な作業時間 90時間/10a
6.栽培技術のポイント
 (1)深耕、砕土をし、定期的に完熟堆肥の投入を行い土作りを励行する。
 (ダイコンの前作に堆肥を投入)
 (2)極端な早まきは軟腐病やウイルス病の被害が出るので、一般平坦地では8月25日以降に播種する。
 (3)肥料切れや葉できでス入りしないように管理をする。
7.品種 品種名 耐病総太り(タキイ種苗) 
 解 説 肉質良く、播種後60日で収穫できる。標準根長38cmで す入りが遅く市場性が高い。 
 品種名 YRくらま(タキイ種苗)  解 説 標準根長36cmで肉質が良く、播種後55日で収穫できる早生種である。早太りでス入りが遅いため秋播に適している。 市場評価は極めて高いが、多肥栽培や取り遅れで裂根が発生することがある。 
作業内容

作業の種類

 技 術 内 容

播 種 期

一般平坦地8月下旬〜9月上旬

種子の準備

裸種子→4〜5dl コート種子→10000粒

ほ場の準備
 

畝幅135cm×株間27〜30cm、条間50cm
千鳥2条播き 5000〜5500株/10a











 

<肥料設計> (kg/10a)








 

肥 料 名
 

全量
 

基肥
 

追 肥
 T

追 肥
 U

成 分 量








 

苦土石灰
重焼燐
ヤサイ有機s4号
BM有機1号
 

150
 40
 60
 60
 


 40

 60
 



 30

 



 30

 



8
8
 


14
2
6
 



6
7
 
(註)8月播きの作型では基肥を60%に減少する。 

播 種

 
1穴3〜4粒(コート種子の場合は2粒)
(1)播種深度1〜1.2cmで播種(土壌の乾湿で播種深調節)
(2)播種後はキスジノミハムシの防除のため粒剤を施用する。

管 理







 
<間引き>
第1回・・・本葉3〜4枚時に2本立ちにする。
第2回・・・本葉6〜7枚時に1本立ちにする。
(1)間引きの目安は@生育不良や生育過剰の株A子葉が不整型  や小さい株B首の曲がっていない株である。
<追肥>
第1回・・・播種後20日目、第2回・・・播種後40日目
<中耕培土>
間引き後や追肥後に軽く中耕培土する。

病害虫防除






 
キスジノミハムシ オンコル粒剤5 6kg/10a 土壌混和
 エルサン乳、DDVP乳50 1000倍 散 布
アブラムシ DDVP乳50、エルサン乳、マラソン乳 1000倍 散 布
コナガ トアローCT水、ハクサップ水、アタブロン乳 1000倍 散 布
アオムシ、ヨトウムシ
べと病 Zボルドー水 400〜800倍 散 布
軟腐病 デランK水 500倍 散 布
黒斑細菌病 Zボルドー水 400〜800倍 散 布

収 穫
 

播種後日数を目安に、1〜1.2kgのダイコンを収穫する。