作業の種類 |
技 術 内 容 |
収穫圃場の
整 理
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作業時期6月下旬
収穫終了後、株を育苗に適した裁植密度に整理する。2畝に1畝を残しあとは抜き取る。残した畝の株は1列として、株間が50p以上となるように間引く。残す株数は、本田面積10e当たり200株を目標とする。育苗床予定地はマルチをそのままにして雑草の発生を抑制する。 |
収穫株の整理
と 施 肥
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作業時期6月末 古葉とランナーを摘除し、本葉5〜6枚程度に株を若返らせる。同時に畝肩に新イチゴ配合(5-5-5) を1株当り50c程度施用する。
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育苗床の整備
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作業時期7月の中旬 残しておいたマルチを除去し、株が植えられていない畝をくずして2畝を1畝に整形する。このとき親株は畝の端になるようにする。除草剤の散布は、この作業が終了後親株に飛散しないように行う。
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育苗管理
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ランナー発生時期は真夏になるので、乾燥しないように適宜灌水を行う。雑草の発生が著しいので除草は計画的に行う。ランナーを育苗ベッドの方向へ誘引する。1株から25株程度の採苗ができるようにする。
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仮植
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仮植床は仮植10日前までに、窒素成分で400g/a程度の高度化成と、石灰10s/aを全層施肥し、耕運後2m巾の畝たてる。9月初旬に育苗床から本葉4〜5枚程度の苗をランナーを残し根鉢を付け、15cm間隔の格子状に仮植後十分潅水する。 |
仮植後の管理
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高温期に仮植するので晴天が続けば寒冷紗等で遮光する。
除草を定期的に行う。
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定植準備
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定植10日前には元肥を施用しよく耕しておく。畝間を通常の栽培よりも広め(170p程度)にとり、人が通り易くしておく。畝はなるだけ高く作り、かまぼこ状に整えておく。
肥料設計例(10a/kg) |
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肥 料 名
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全量
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基肥
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追肥1
12月
下 旬 |
追肥2
2 月
下 旬 |
成 分 量 |
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N
| P
| K
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完熟堆肥
苦土石灰
油粕
新イチゴ配合
8・6・8
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2000
120
100
200
20
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2000
120
100
100
20
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50
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50
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22
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21
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22
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※元肥の内8・6・8は待ち肥として定植前に施用 |
定 植
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仮植床から移植ごてで土ごと株を掘り起こし、すぐにに定植する。株間は30cmの2条千鳥植えとする。定植株数は約4000本とする。定植の際はランナー痕を畝の中央に向け、花房の出る方向を揃えるようにする。定植は10月末までに行う。
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管 理
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定植後は発根を促すため適宜摘葉を行う。不時出蕾が見られる場合、早めに花房ごと摘除する。畝間に滞留水が見られる場合、排水溝の整備を行う。施肥設計に基づき、追肥は適期に行う。マルチは2回目の追肥を行った後、株があまり大きくならない内に掛ける。 |
病害虫防除
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炭そ病 アントラコール水 500倍
じゃのめ病 ジマンダイセン水 600〜800倍
リンパン病 バイコラール水 2500倍
トリフミン水 3000倍
ウドンコ病 モレスタン水 2000〜3000倍
トリフミン水 3000〜5000倍
ラリー水 4000〜8000倍
サプロール乳 2000倍
ルビゲン水 4000倍
ポジクロ−ル水 1000〜2000倍
灰色カビ病 ポリオキシンAL水 500倍
ユーパレン水 600〜800倍
スミレックス水 2000倍
芽枯病 バリダシン液 600倍
ユーパレン水 600〜800倍
アブラムシ マラソン乳 1000倍
マブリック水 8000倍
アディオン乳 3000倍
除虫菊乳 1000倍
ハダニ類 マイトサイジンB乳 1000倍
オサダン水 1000倍
ニッソラン水 2000〜3000倍
ヨトウムシ類 ディプティレックス乳 1000倍
アディオン乳 3000倍 |
開 園
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十分に色づいたほ場から順次開放する。
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