小かぶ・万木かぶ(春・秋どり)
 
 
体系設定の前提条件
1.適応地域       県下全域
2.圃場条件       肥沃で、保水、排水の良い土壌
3.輪作体系       軟弱野菜→小かぶ
             小麦→小かぶ
4.目標収量       3t/10a
5.標準的な作業時間   150時間/10a
 
6.栽培技術のポイント
    (1)秋の早播き、春の遅播きは病害虫が多発するので早めに防除する。
    (2)砂地の乾燥地は低畝とし、重粘土や低湿地は高畝にし排水をよくする。
 
7.品種   品種名 耐病ひかりかぶ、万木かぶ、近江万木かぶ
       解説  耐病ひかりかぶ:形が早くから整い、豊円で揃いが良い。                万木かぶ:湖西地域に在来の赤かぶ
            近江万木かぶ:根こぶ抵抗性品種であるが、は種期を9月以                   降にする(早まきでは赤色が鮮明にでない)
 
作業内容







 

作業の種類

      技    術    内    容

播 種 期
 

小かぶ:3月下旬〜4月下旬、8月中旬〜9月中旬
万木かぶ:8月下旬〜9月中旬

種子の準備
 

2dl/10a
 







 
 





































 

作業の種類

      技    術    内    容

定植準備











 


肥料設計例(kg/10a)









 

 肥 料 名
 

全量
 

基肥
 

追肥
 

追肥
 

成 分 量









 

苦土石灰
固形30号
BM有機1号
燐硝安加里S604

120
 40
 40
 40

120
 40
 40
 




 20




 20


4
5
6


4
4
4


4
5
6
合   計
 

 

 

 

 
15
 
12
 
15
 
(注)ただし春まきは設計例の3割減とする

播   種 
 

畦巾 120cm  2条ちどりまき  株間20cm
条間  40cm  播種機利用

管   理


 

間引き(1回目)双葉展開時
   (2回目)本葉2〜3枚(播種後約14日)
   (3回目)本葉5〜6枚(播種後約25日)
追肥 間引き2回目、3回目の際に中耕、土寄せを兼ねて行う










 

根こぶ病    ダコソイル粉    30〜40kg  土壌混和
        ネビジン粉    20〜30kg  同上
アブラムシ     マラソン乳     1,000倍
        エルサン乳     1,000倍
        DDVP乳     1,000倍
アオムシ      エルサン乳     1,000倍
        DDVP乳     1,000倍
        ディプテレックス乳  1,000倍
コナガ      エルサン乳     1,000倍
        トアローCT水    1,000倍

収   穫
 

小かぶは根部の直径8〜10cm、万木かぶは直径10cmで収穫する