露地マクワ
 
技術体系設定の前提条件
1.適応地域        県下平坦地域
 
2.圃場条件        保水、排水の良い壌土、砂壌土
 
3.輪作体系        マクワ単作
 
4.目標収量        3t/10a
 
5.標準的な作業時間    248時間/10a
 
6.栽培技術のポイント
   (1)温床育苗による適期定植と良質の床土を使った良苗を作る。
 
  (2)深耕・高畝・有機物の施用により排水性を高める。
 
  (3)接ぎ木による連作障害の回避。
 
7.品種  品種名 金太郎マクワ(タキイ種苗)
 
      解説  着果は良好で果皮は金黄色で果形は楕円形で糖度は低い
 
      台木  新土佐(かぼちゃ台)
 
作業内容

作業の種類

     技    術    内    容

播 種 期

3月25日頃 (台木は10日後4月5日頃)

種子の準備
 

350粒/10a (台木350粒/10a)
播種前日に20℃の水に1晩浸種させる。

播種床の準備








 

ビニールハウス利用、トンネル保温・温床育苗とする。
 面積は20uが必要。
 (加温面積・播種床4u 仮植床3u)
 電熱線は300w/3.3uを設定する。
床土1m  田土1:川砂1を混合
       868粉を4s・苦土石灰を1sを混ぜて
       前年中に準備する。
播種床 3uに深さ10cmに床土を張る 
仮植床 9センチポリホット300鉢に床土を入れおく
播種間隔は、穂木・台木とも条間・株間7aとする。

育 苗 管 理












 

発芽までの管理
 新聞紙で覆い発芽を確認したら除く
   温度管理 26〜28℃
発芽後の管理
 播種後4〜5日で発芽が揃うので換気して徒長を防ぐ
   温度管理 日中25〜27℃
        夜間17〜18℃
子葉展開後
 本葉1枚展開後、1枚展開ごとに温度を1℃づづ下げる
定植時には  
   温度管理 日中20〜22℃ に順化を行う
        夜間10〜12℃
  3葉期以降は、かん水を控えめにして、定植前には、かん
 水し苗に活力をつける。

接 ぎ 木

 

4月20日頃(穂木の第1本葉が1円玉大になったころ)
 呼び接し、9センチポットに鉢上げする。
 

作業の種類

     技    術    内    容

定植準備



















 

 定植1ヶ月前に堆肥・苦土石灰・BMようりんを施用し深耕
溝切りし土の乾燥を促す。
 定植1週間前に燐硝安加里を施用3b幅に畝を立てる。複合
燐加安は畦の中心付近に施用する。
 定植4〜5日前に1.2b間隔に植え穴を堀り畦全面に潅水
して透明マルチをして地温をあげる。
を上げる。
 雑草が多い場合は、黒マルチを使用して敷きわらする。
肥料設計例(kg/10a)










 

肥 料 名
 

全量
 

基肥
 

追 肥
 

追肥
 

成 分 量










 

完熟堆肥  
苦土石灰 
BMようりん
燐硝安加里
  S604
複合燐加安
 

2000
120
40
20

40
 

2000
120
40
20

40
 







 







 







 







 







 
注)葉色が薄くなったらS604を20s追肥する

定   植
 


 

 5月20日頃。本葉4〜5枚苗を定植。保温のためキャップをし4〜5日は密閉、初期生育を進める。
 活着したら徐々に換気し、日中30℃以下夜間15℃以上を目標に温度管理する。6月初旬キャップからつるが出始めたら除去する。

整   枝

 

@親づるは本葉5枚で摘芯し、揃った子づる4本を出す。
A子づる12〜15節で摘心
B子づる4節目までの孫づるは早めに除去

着   果


 

 子づる5〜10節の孫づるに着果させる
 7月上旬までに着果をさせる
 孫づるは雌花から1〜2葉で摘心する。
 
病害虫防除ウドンコ病  モレスタン水和剤  2000倍ベ ト 病  ジマンダイセン水和  800倍疫   病  ジマンダイセン水和  800倍アブラムシ  エルサン乳剤    1000倍       DDVP乳剤    1000倍       除虫菊乳剤     1000倍ウリハムシ  ディプテレックス乳剤   1000倍       ダイアジノン5粒剤    6s
収   穫7月中旬以降 開花後 30〜35日お盆特需をめがけて出荷する。収穫期の判定 赤黄色に着色したら収穫する。収穫適期は、非常に短く収穫は毎日行う。    早どりすると糖度が低くなり    取り遅れると裂果する