オクラ
技術体系設定の前提条件
1.適応地域       県下全域
2.圃場条件       排水の良い有機質に富む肥沃地
3.輪作体系       水稲−オクラ−水稲
4.目標収量       1.5〜2t/10a
5.標準的な作業時間   1392時間 /10a
6.栽培技術のポイント
   (1)移植栽培を嫌うので直播栽培する。早出しの場合は、ポット育苗を行う。
   (2)受光体制を良くするため、側枝と下葉は除去する。
 
7.品種  品種名  ブル−スカイ(協和種苗)
       解説   濃緑で肉質がよい。吸肥力が強く、節間が短く低節着果性。
 
作業内容













 

作業の種類

     技    術    内    容

播 種 期
 

トンネル 3月10日〜15日(温床育苗)
普通(育苗)4月1日〜10日  普通(直播)5月5日〜10日

種子の準備

10a当たり8B

播   種




 

ぬるま湯で48時間程度浸漬して催芽する。
山砂20%田土40%ピ-トモス20%くんたん20%、pH6、EC0.8程
度に調整し、12cmポリポットにつめる。
オクラは移植性に乏しいので、根鉢をつけられるポット栽培に
する。
 













 







































 

作業の種類

     技    術    内    容

播   種



 

1ポット4〜5粒播き。育苗日数は、高温時20日、低温時30日
なので、定植予定日より逆算して播種する。10aあたり育苗
本数は4500〜5000ポット。本葉2枚時に1穴3株立てにする。
直播する場合は、降霜の危険がなくなったときに1ヶ所4〜5
粒の点播を行う。畝幅、株間、間引き等はポット育苗に準ずる

定植準備












 

線虫の被害が懸念される場合は、土壌消毒する。
深根性であるので、深耕し、基肥も深くすき込む。
肥料設計例(kg/10a)









 

肥 料 名
 

全量
 

基肥
 











成分量
  









 

堆肥
苦土石灰
ようりん
BM有機1号
野菜有機S4号
 

2000
160
 60
100
 40
 

2000
160
 60
100

 





8
 





8
 





8
 





8
 





8
 

N19.4
P36.2
K17.6


 
(注)追肥は、生育の状態を見て行う。(例は5回追肥)

定   植

 

本葉3〜4枚で定植
1条植え…畝幅90cm、株間25cm
2条千鳥植え…畝幅180cm、条間70〜80cm、株間25cm

管   理
 

トンネル管理…日中は25℃、夜間は10℃で管理する。
摘葉…収穫時に収穫果の下位葉1葉を残して摘葉する。

病害虫防除




 

病害虫名   農薬名    希釈倍率(倍)
苗立枯病   タチガレン液   500〜1000
黒斑病    ダコニ-ル水   1000   
灰色かび病  トップジンM水  1000〜1500       
ダニ     ケルセン乳    1500〜2000         
アブラムシ  ダイシストン粒   1〜2g/株

収   穫
 

 若莢幼果長8〜9cmのものを収穫する。適期を過ぎると、莢
は硬化し、品質を悪くするので毎日収穫する。