タイガー連乗式第二十号



 タイガー計算器ちゅうんは、大阪市東淀川区にあった計算機メーカーや。 今では倉庫屋になっているちゅう話や。
今のタイガーHPを見ても「手廻し計算器」について書かれとるで見たってや。 なんか嬉しなってくるさかい。

 元々大正12年(1923)ブルンスビガ計算機のバッタもん造りから始まり、だいたい昭和45年(1970)頃までに50万台近く生産したそうやわ。 たいしたもんやねぇ。

 せやけど、電卓の波に押されて生産中止となってんねやわ。


 写真のモデルは昭和25年4月に出た「連乗式第二十号」ですわ。 加減乗除はもちろん、年賦償還計算や平方根立方根までこなした名機。
 このあとH62-20とH68-21と後継機種が出てるんやけど、外装がプラスティックになり重厚さはなくなってるねぇ。 「虎印計算器」〜「連乗式第二十号」までの質感が一番ええと想うで。うん。

 計算方法は・・・・・本体右側の置数レバーで入力し、入力した数は「チェックダイアル」にでます。 計算はクランクハンドルを回転させることで行います・・・なんて書いてもわからへんさかい、そのうちアップする動画を見たってんか。


 値段は、昭和28年から定価3万5千円だったようですわ。 大学卒の初任給が2万円程度っちゅう頃やさかい、恐ろしく高価な物ですなぁ。 今なら古道具屋で\5000〜で売ってますわ。  それ以前は5万円位したとかいろいろ聞いとりますけど定かやおまへん。
 他にも昭和20年創業の日本計算器(Nippon Calculating Machine Co,Ltd 富士星印))やtaiyo等もおました。 ウチに日本計算器の不動品があるさかい、そのうち写真だけでもアップしますわ。