表面 LL02  LL03  DF  [ CF  CIF  CI  C ] D  LL3  LL2
裏面 LL01  K  A [ B  T  ST  S ] D  L  LL1　※[ ]内は滑尺
ずらし尺はπ切断です

国内では滅多に見ることの無いK&Eです。
まったく入っていないわけではないでしょうが、1ドル365円当時の相場では馬鹿高い値段になったはずです。
一見すると、HEMMIの両面尺かと思うような概観です。
どちらがマネをしたのかはよくわかりません。おそらくHEMMI製両面尺の手本となったのではないでしょうか？

564324と、固定尺、滑尺ともに刻印されています。シリアルナンバーでしょうか？？
断面を見るとわかりますが、セルロイドコーティングも尺の表面に細かい溝を彫ってからセルロイドを被せています。
膨張率の違いでセルロイドが浮くような事故があったんでしょう。

S尺 T尺の赤文字が斜体になっているところなど細かい配慮を感じます。
でもなんでLL尺を両面に分けたんだろう?

1947年の設計と言うことでしょうが、もし製造年だとしたらもう半世紀以上前の物ということになります。何にせよ半世紀ほどは経っていると思いますが、まったく狂いが出ていません。木製なのにたいしたものです。
滑尺の動きは少しねちっとした感じで私好みです。