表面　　　  A  [ B ,  CI , C  ]　D , K
　裏面　　　   [ S₁ , L , T₁  ]  ※　[ ] 内は滑尺

福山からやってきた、Relayダブルスター印のR-821です。
これもいわゆる中学生用ですが、滑尺裏面があります。おー、これはすごい進化だ。

Relaｙ R-806 や Relay R-816は佐賀工場製でした。このモデルも佐賀生まれで、どうやらこのシリーズはもっぱら佐賀工場で生産された可能性が高いですね。
ケースに残っていたシールで当時の価格がわかります。物価指数からみると、いまなら約\3,000-の品です。

安っぽさが目立つこの計算尺の見所は、その目盛りの狂いっぷりです。
主に、固定尺側のセルロイドが縮んだみたいです。左端の基線を合わすと、右端で２目盛り分ズレています。
しかもABCDどこをとっても１つも合いません、もちろん裏の目安線も合いません。これはもうヘラヘラ笑ってるしかありませんね。へらへら。

いや、もちろん当時はまじめに作ったんでしょう。
まったく同じ型番のものを、退職した後に後輩へ譲った方がおられまして、それを見るとちょっとズレた程度でここまでは狂っていません。
保存状態にもよるのかもしれませんね。