表面　　 K , A  [ B , CI , C ]  D , L
裏面　　  [ S , ST , T ]
※　[ ] 内は滑尺

2011/12作成

上海には幾つも計算尺のメーカーがありました。その中の一つがこの天健文儀工業社で、主に普及品のポケット型をを作っていたようです。
ようです・・・というのは、それ以外全然見かけないからで（笑　実は色々作っていたのかも知れませんけど、今は会社も見あたりません。ネット情報も見あたらないメーカーです。

本体はごくごくオーソドックスなRietz式のポケット型で、HEMMI No.74あたりが近いですね。オーバーレンジを持っているところもよく似ていますが、これは本家と思われるFaber-Castellもそうですから、Rietz式の共通事項ですね。

構造はかなり安っぽく、木の素材にスケールが貼られているだけです。これではいずれ近いうちに剥がれ落ちると想います。
それでも意外なくらいちゃんと動き、大きな狂いは出ていません。それなりに計算に基づいた設計だったのでしょう。
（たまたまアタリの個体だったのかも知れませんが）