計算尺 HATO(信和工業)No.800 MIHASHI KEISANKI No.800 PILOT No.200A PILOT No.200D の比較 (説明書)

2006/2作成

2006年1月 パトラッシュさんがHATO(信和工業)No.800によく似た計算尺MIHASHI KEISANKI No.800を発掘されました。
2006年2月には tonden さん  cyno_y さんがPILOT No.200Aとも似ている事に気づかれました。

これらの計算尺を比較してみる事にします。

 cyno_y さんの指摘から
K尺の目盛の刻み幅の切り替え値が、2と4の2ヶ所×3単位分という点はこれら3本に共通する特徴です。(ちなみにHEMMIの5インチ尺は2,5,10の3箇所×3単位)

ほとんど間違い探しの世界なのですが、説明書の違いをまとめますと
・上部のトレードマーク、社名の有無
・行間のスペースが違う
・表の大きさが違う
・「計算尺で計算するときには」の(ハ)項、MIHASHIの方にはD尺をB尺とする誤植がある。
・例7,8の図の下、説明文の改行場所が1文字分違う
・(これは印刷されたものか写真ではわかりませんが)、HATOの方の例9の数式の左と、例15の表の右下あたりに、手書きっぽい曲線がある

わたしも観察しましたが、目盛りを刻んだ型はおそらく同一かほとんど同じ物だと思われます。[CI]の表記が[Ci]になっているのも特徴です。

    HATO(信和工業)No.800 MIHASHI KEISANKI No.800  PILOT No.200A  PILOT No.200D は兄弟尺だと思われます。

説明書

HATO(信和工業) No.800
MIHASHI KEISANKI No.800
PILOT No.200-A
 
計算尺 PILOT No.200D

 多少の個体差があると思われますが、全長でも数ミリの範囲で一致します。
MIHASHI No.800が意外に厚いですが、これはプラスティック板が張られているためです。

全長は約8インチなのですが、目盛りの切られている長さは174mmで、6.85インチです。
○○インチ尺という表現は、目盛り部分の長さで言っていますので、8インチ尺と呼ぶには抵抗があります。